令和3年6月議会の一般質問③
質問趣旨
2.観光事業について
観光は当市の基幹産業の1つでありありますが、長引く自粛措置で打撃を受けた飲食・観光業などを中心に、手厚い事業者支援の必要性を訴える声は大きくなるばかりであります。
今年に入ってからは例年に比べ売上げが70%減少しているところも多く、今後の観光客数の回復のため、行う事があるのではないかと考えてます。
質問と答弁の要約
問 新型コロナウイルス感染症収束後の誘客を見据え、観光コンテンツの開発など継続性がある取組が今のうちから必要と考えますが、市でのお考えをお聞かせください。
→答 市では、ウィズコロナの取組としまして、新しい働き方の形の1つであるワーケーションに着目し、十和田湖や焼山地区に連泊し、ワーケーションを行う方への宿泊割引事業を行うほか、国立公園の自然や現代美術館を中心としたアートの魅力をこれまで以上に磨き上げ、誘客につながる新たな観光コンテンツ作りやプロモーション活動に取り組むこととしています。
問 観光業や飲食業など観光関連産業従事者に携わる人へ、クラスター予防のためにも、観光客を受け入れる体制づくりのためにも、ワクチン接種を優先的に進めて頂く考えはございませんか。
→答 優先接種や職域接種などは検討していません。
問 「Go Tо トラベル」の再開見通しが立たず、観光事業が苦境にある中、県内他市町村では独自の対策を進めている。当市独自の対策を行っていただきたい。
→答 国や県の事業を見ながら、必要であれば検討したい。
問 奥入瀬渓流温泉スキー場の芝桜の手入れが不十分で、観光客を迎えるにあたり状態が良くなかったように思う。維持管理の業務委託を雪解け後もっと早期に実施できないか。。
→答 芝桜は、例年であれば5月下旬が見頃のピークであり、今年度の維持管理業務は5月17日に開始しておりましたが、見頃のピークが5月中旬となったため、咲き始めの時期の環境整備が十分ではない状態となりました。このことを踏まえ、来年度以降は、年度開始後早々に維持管理業務を開始し、芝桜の開花前に環境整備等を行うことを考えております。
問 蔦沼観光の今年度の渋滞対策について、昨年は有料化の周知が広まらず、宿泊事業者や観光客に混乱もありました。協力金の設定額が高いのではないか、という意見についての考えは。
→答 市、環境省、県、警察、交通事業者並びに観光関係団体等で組織する十和田湖周辺交通渋滞対策協議会では、昨年に引き続き、蔦沼展望デッキの早朝の入場を予約制により制限するとともに協力金を求めることといたしました。
昨年度は、対策期間中は交通渋滞は見られず、一定の成果を得たところでありますが、対策期間終了後に路上駐車が発生するなどの課題も散見されました。今年度は、実施期間を昨年の6日間から25日間に大幅に拡大し、SNSなどでの周知を図って行きたい。金額は持続可能な体制を構築するため協力金であるため、理解をして頂けるように取り組んで行きたい。
問 赤沼周辺の駐車場が利用できなくなっている事について、関係機関との協議を進めてもらいたい。
→答 八甲田山系の複数の山岳団体は解除を求める要望を行っていることは知っている。機会をはかり協議を行う考えです。
まとめ
持続可能な観光地づくりを念頭に事業を行っていることは理解したが、苦境にある今だからこそ取り組んでもらいたいのは利益に直結する対策であったが、それについての各種団体からの要望は伝わっていない回答であった。諦めずに要望を続けて行く考えです。
※令和3年6月議会の一般質問④へ続く