令和3年9月定例会一般質問①

2021年10月24日
質問と答弁の要約

1.小中学校の健康診断検診について

趣旨

生活習慣病は予防が第一であると考えますが、子供でも日頃の生活から出来ることがあります。

2学期が始まりましたが、コロナ禍でもあり、特に視力の低下、虫歯の増加、運動不足からくる骨折などのケガの増加、心身における体調不良、登校をしぶる子供の増加、などが指摘されています。しかし、学校健診で「医療機関への受診が必要」とされたにもかかわらず、受診出来ていない子供の増加もあり、健康悪化が危惧される結果となっています。このコロナ禍、子供たちの健康増進にも注力すべきと考えます。また、学校検診では肥満対策など行っていますが、全国的に改善傾向が少ないと感じており、学校検診を有効に進める事が出来ればと、今回質問しました。

山田

学校健診で「医療機関への受診が必要」とされたにもかかわらず、受診出来ていない子供の増加もあり、健康悪化が危惧されます。健診結果の状況について、そして検診後の受診状況については。

 

回答

(1)令和2年度の健診結果の状況は

①裸眼視力が1.0未満の割合について
・全国平均とほぼ同程度で、県平均より少ない。
②う歯の被患率について
・全国平均と比較すると小中学校ともに13%程度高く、青森県と同程度で高い状態である。
③肥満傾向児の出現率について
・数年前まで、ほぼすべての学年で県平均を上回っていたが、肥満傾向児の出現率については改善の傾向が見られる。しかし、まだ全国平均より高いです。

(2)健診後の受診の状況について

①受診の状況把握の流れ
令和2年度に、治療の指示を行った後、受診したと回答のあった割合
・聴力検査と心電図検査は約90%と高い受診率である。
・内科・眼科・耳鼻科・歯科検診及び尿・視力検査による受診は、
いずれも約50%前後である。
・受診しない理由として、前年度に受診し経過観察となっている
ことや、コロナ禍で受診を控えていることも考えられる。

 

山田

肥満児傾向が進み生活習慣病が増加している傾向が全国的には見られるようです。子供の生活習慣病はそのまま大人まで継続する傾向があります。生活習慣病を予防するには、どのような指導や対応をしているのか。

 

回答

結果を家庭へ個別に知らせ、本人と家庭の希望により保健室で定期的に、体重測定や健康相談を行っています。。

 

山田

肥満は現在の健診でも拾うことはできますが、脂質代謝、高コレステロール、高血糖などは学校保健安全法の中では健康診断の検査項目に含まれていないことから、現時点では把握できる状況にはなっていません。そこで質問ですが、希望者を対象として、今の健診に血液検査を加える形での、生活習慣病健診が必要だと考えますが。

 

回答

健康診断はスクリーニング目的(疾病の診断ではなく、疾病にかかっている可能性のある人を、特定の検査などでふるい分けをすること)であるため、個別に病院を受診するべきと考えています。